金融所得課税！？今後の資産形成はオワコン？

2025.02.05

SNSで話題になっている金融所得課税について、実際に株式投資をしている20代管理人から思うことを書いてみます。

国民民主党の玉木代表の「金融所得課税について分離課税を30％に上げ、総合課税と選択できるようにする」旨のポストで最近Xが騒がれていましたね。

金融所得課税について、特にここから資産を形成していく段階の「2-30代」の方には知っておいて損はないと思います。ので簡単に説明しちゃいます。

金融所得課税ってなに？今後どうなる？

簡単な説明

「金融所得課税」と聞いて、普段普通に働いて納めている税金と何が違うの？という方もいらっしゃると思いますので、ざっくり説明します。

金融所得課税とは、投資信託、株式、預金等の金融商品から得た所得にかかる税金のことです。銀行に預けているお金の利子にかかる税金、株式や投資信託などの場合は、配当金や譲渡時の利益にかかる税金などが該当します。

出典：総務省「金融所得課税について」

かなりざっくりというと、「預金や投資で増えたお金には税金かかるから払ってね～」というやつです。

現在、金融所得課税は20.315％とされています。

こちらは分離課税となっていて、他の所得とは合算せず、その所得単独で税額を分離して計算するものです。
具体例で行くと、

Aさん「年収2000万です、投資で利益100万円です」

Bさん「年収400万円です、投資で利益100万円です」

のそれぞれの場合において、他の所得に関わらず投資の利益にかかる税金は約20万円と同額になりますよ　ということです。

今後の税制

先ほどのポストに戻しますが、今後の税制では

分離課税30％　OR　総合課税

の選択ができるようになる可能性があるそうです。

総合課税になると、いわゆるたくさん稼いでいる人ほど沢山税金払ってね～　という、累進課税方式に組み込まれます。

なので、所得が少ない人は総合課税にした方が納税額は少なく、所得が高い人からは分離課税30％の方が納税額が安くなりますが、現状よりも納税額が多くなるので、高所得者から沢山取りますよ―という意図と理解しました。

NISA枠の存在

正直、自分の目標は所得が少ない高資産者なので、今回のような税制になったら大変困ります笑

この増税が行われたら、投資へのデメリットが増え、やっと少しづつ国民が投資する割合が増えてきたのに昔に逆戻りする可能性もあると思っています。それは政府も求めていないと思います。

そこでNISA枠の存在です。現在一人あたり1800万までの非課税枠があります。政府も投資を推進しており、税金取らないから皆投資して自分の資産を頑張って増やしてね♪と言われています（個人の感想です）

なのでここに関しては変わらず非課税OR枠拡充になると思っております。
ここすら改悪されたら何もできなくなります・・・。

若者の資産形成はどうすべきなのか

まず、NISA枠を利用しつつ自身の資産を守る動きはしていくべきと考えています。

以前お話した通り、「円を持つリスク」もあると思っているので、
円、ドル、株式、投資信託、GOLD、暗号資産etc・・・
様々なものに資産を振り分けておくことで急激な世界情勢の変化に抗いやすくなります。

資産を増やす投資よりも、資産を守る投資は取り組んでおくべきと私は考えています。

【円安・インフレ】円のみを持つリスク
円を持つことがリスクに？ インフレ・円安・日本経済の不安定化による資産の目減りを防ぐにはどうすればいい？外貨や金、投資信託を活用した分散投資の方法を詳しく解説。賢く資産を守るための対策を知ろう！
www.rakusetsu.com
2025.01.30

私個人の予想～もし税制が変わったら～

ここからは個人的な予想です。

短期売買者へのダメージ大

比較的短期間で売買を繰り返し、利確と損切を繰り返しながら資産を増やしていくような投資方法（いわゆるデイ・スイングトレード）は難易度が大きく上がると思っています。

なぜなら損に対しては補償が少ない割に、利益に対する税金が増えるからです。

長期投資者へのダメージは中くらい（NISA枠の変化具合による）

長期投資への影響は、短期に比べると少ないと考えています。（十分ありますけど）
主に高配当銘柄においては、配当に課税されてしまうので実質利回りが下がるところに影響が大きくなると思います。

長期目線で株式を持つと、どうしても見立てが外れてずっとマイナス域になってしまう銘柄はあると思います。その損切を何かの銘柄を利確した年に合わせて行う事で、当年の利益を相殺して税金の支払いを抑えつつ、含み益の銘柄は保有し続けることで利益を出さずに自身の保有銘柄の強さを上げていくような動きが顕著になると思われます。

私はまだ20代なので詳しくわかりませんが、取り崩していくフェーズでは大きく税金を取られてしまうので、より多くの資産形成が必要になってしまうと考えています。

また、高配当というより無配だが継続的な株価成長銘柄への需要が高まると考えています。

ここからは妄想ですが、
NISA枠が例えば5倍になり、「年間500万円分の売買、累計1億まで非課税」のような形になったら、私のような一般市民にとっては、金融所得課税が分離30％になっても資産形成はしやすいのではないか？と考えています。

まとめ

・金融所得課税が上がると株式の利益を出すのが今よりももっと難しくなる

・特に若者はNISA枠は必ず活用して自分の資産を守ろう

・個人的にはやってほしくない施策です

皆さんはどう思いますか？

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